アンコール遺跡旅行記: 4 日目

9 月 5 日

観光 3 日目のこの日は,さらに大回りということで,かなり離れたところまでの移動.

9 時ぐらいに,まずはシェムリアップの東にあるベン・メリアに向かう.
朝ご飯を食べていなかったので,トゥクトゥク上で食べるためにパン屋に寄ってからの出発になった.



パン屋(ほとんどが甘いパン)
トゥクトゥクでパンを食べる


これが,かなり遠くて,2 時間ぐらいもかかった.

結構広い遺跡なのだが,入り口のところでチケットをチェックしている現地の人が
ラピュタだとしきりに言っていた(ここは別チケットで,$5.遺跡の前ではでなくて,道すがらにチケットチェックがある).来る前にガイドブックでちょこっと予習していたところでは,壊れていないナーガ像(たくさんの頭をもった蛇の像)があるということぐらいが見所かなぁと思っていただけに,ちょっと期待できそうということになる.
参道を歩いて行くと,確かに壊れ方がハンパない.ラピュタといっても,明らかにバルス後の状態になっている.初日に見たタ・プロムは大木に浸食されているということで,ラピュタみたいだと感じたけれど,ここも崩れているところに草やコケが生えているところで,ラピュタのモデルといわれているのも分かる感じだった.

正面から
樹も浸食している

そういうことで,順路を廻ろうと歩きはじめると,男の子 2 人(12 歳といっていたかな?)が近づいてくる.案内してやるということなのだが,明らかに順路じゃない内側に向かって,ついてこいといっている.大丈夫かなぁと思いつつついていくと,もう中はぐちゃぐちゃで,崩れた石の上をよじ登っていく感じになっている.崩れた中にも彫刻されている石などがあるのだが,これはもう修復できないよなぁといった様子であった.
こんなコースを通っても OK なのかなぁと思いつつ,ツアーでは味わえないよい経験ができた.多分,外側を廻っただけでは,この遺跡のスゴさは分からなかっただろうなぁ.

瓦礫の山を登る
崩れた回廊
崩れた回廊
図書館(経蔵)
中央の塔

参道に戻って,当初の目的だった完全なナーガを探すことに.今回の旅行で,一番惹かれたのは,なぜかナーガの像だったので,これは見逃すことができなかった.見つけてみると,確かにきれいな状態で残っていた.これは 5 つの頭バージョンで,他のところには 7 つの頭のものもある.

5つの顔を持つナーガ
アップ


そういえば,日本語が話せる女性ガイドが,日本人を案内していたのだけれど,このガイドさんには何度かこのあとで会うことになった.そのときには別の人たちを案内していたのだけれど,意外とガイドって少ないのだろうか.


これで見終わったので,次のロリュオス遺跡群へ向かうことにした.
ロリュオス遺跡群はアンコール・ワットよりも 300 年ぐらい古いという遺跡群で,シェムリアップの東側にある.アンコールに都が移る前は,このあたりが文化の中心だったらしい.

ベンメリアまで来た道を 1 時間以上もかかって戻って,まずは,ロレイにつく.
ここは,あまり大きくない遺跡で,レンガ造りの塔がたっている.古いだけあって,かなりボロボロになっていて,修復も本気ではやっていないようす.木で支えとかは作っているのだが,レンガが地面のそこら中に落ちていて,結構不安な感じになる.

塔,レンガ部分は崩れている
彫刻はかなりキレイ


ここは,横に僧院がたっていて,現在でもお坊さんがいる.そこで飼っているのか分からないけど,子猫がいてとてもいいポーズをとってくれた.
カンボジアで,ここまで犬や牛は結構みたけれど,猫はこれが初めてだったかもしれない.この後ほかでもみたので,別に数が少ないわけではないんだろう.

子猫,近づいても全然平気
同じ子猫


次のバコンに移動.遺跡を見る前に,目の前にある食堂で昼食をとることにした.前のバコンもそうだったのだけれど,ロリュオス遺跡群は人は少なめだった.

バコンはピラミッド型で,中央の塔のしたまでは,階段を上っていく.周りに掘もあるし,アンコール・ワットの原型といわれるのもわかる感じがした.

周りには堀
バコン
上からの眺望


ロリュオス遺跡群の最後は,プリア・コー.レンガ造りの塔で,結構崩れてしまっていたが,レリーフだけはかなりキレイに残っていた印象がある.こんな状態がいいということは,修復されたものだったのだろうか.

レンガの部分は壊れているけど,レリーフはキレイ
レリーフ


ここまで,3 日間でかなりの数の寺院遺跡を廻ってきたが,これでアンコール遺跡群のメジャーなところはほとんど廻れたと思う.小さいところなど,今回廻れなかったところも含めて,当初思っていたよりもかなりの数の寺院があるということには驚かされた.これだけのものを建設できるということは,当時の反映ぶりはハンパなかったのだろうと思わされた.


次の目的地は,トンレサップ湖.スゴい広さの湖で,雨期にはアジア最大らしい.
水上生活をしている人たちがいるというので,クルーズして廻ることができる.ロリュオスからは,ひとまずシェムリアップに戻って,南側へ 30 分くらい移動する.
クルーズには 1 時間のコースと 1 時間半のコースがあるといわれて,まずチケットを買う.1 時間のコースで 1 人 あたり $15 だったかな.

対岸は全くみえない


ぐるっと行って戻ってくるのだけれど,ちょうど半分のところあたりに,お土産屋といわれているボートが浮かんでいる.ここでは,ワニを飼っていたり,ヘビを首に巻けたりする.実は,湖にワニやヘビがたくさんいるわけではなくて,完全に観光客向け...ヘビに触るのは初めてで,不思議な感触だった.

ワニ
ヘビ
ネコ


陸に戻って,シェムリアップ市内のオールドマーケットを廻ることに.ここはおみやげ品だけではなくて,現地の人向けの日用雑貨や生鮮食料品も売っている.とりあえず,全体をぐるっと見てみて,ナイトマーケットでは買えなかった分のお土産を探し回る.ここで,ずっと探していたナーガのミニチュアをようやく見つけた.

この日はクメール式マッサージを受けてみようという話になって,夕飯前にちょこっと行くことに.全身で 1 人あたり,1 時間で $10 だったかな.
マッサージって受けたことなかったけど,まぁこんなものかという感じだった.

マッサージ店,外
マッサージ店,中


夕飯は,ドライバーさんに現地の人が行くところに一緒に連れて行ってもらった.着いた日に行ったところと同じ感じだった.どこでもそうなのだが,料理を頼むと,甘めのスープがついてきて,これが結構気に入った.ここではおかわりさせてもらった.

宿への帰りがけに,ナイトマーケットに寄ってもらった.目的は,旅行に行く前からチェックしてあったタランチュラ..こちらの人は結構普通に食べるということで,挑戦してみる.ここでは,$1 で 2 つ.見た目は思ったよりよい,というかまじまじと見なければ一瞬はわからない.味も別に食べれられるものだった.足がぱりぱりしていて,胴体のところは少しパサパサ下感じ.胴体の部分が口の中に残るのがちょっと気持ち悪いのを我慢すれば食べられないことはない.食料に困ったら食べるのかもなぁ.他にもゴキブリなどもあるらしいけど,そっちの方がちょっと抵抗がある.

タランチュラを路上で売っている 
アップ


3 日目はこんな感じで終了.移動距離が長かったけれど,ベンメリアなどいいところを観られて大変よかった.

コメント