ロードバイクの輪行時に使えるキャリーを自作した.
作ろうと思ったのは,輪行のときに転がして運びたいから.
たとえば,プロが使っているようなシーコンの高級バッグには,キャスターが付いていて,バッグの素材が良いのはもちろんだけど,運び易さも重視しているデザインになっている.ただ,シーコンのやつにも弱点はある.畳むことができないため,目的地に付いたときに自転車を出して,バッグを背負っていくという用途には向かない.また,家に置いておくときには,スペースが必要となるなどの問題もある.
今回は,通常の輪行袋で運ぶときにも使えるようなキャスターを考えてみた.
要件をまとめると,以下のとおり.
これは,車載時にリアエンドに付けて,ホイールを外したときに履かせる台座らしい.クイックリリースで固定することで,立つものの,前後の移動はクイックリリースだけで固定することとなり,輪行時にこれを付けるだけでは,前後に揺れてしまう.Amazon のレビューにもそういうことが多く書かれていた.
車載だけを考えたときに,なぜ車輪が付いているのかは疑問だったけれど,その車輪をありがたく使わせてもらって,このミノウラのリアエンドサポートをベースに,自立してキャスター付きの台座として機能するように工作することにした.
ひとまず,バージョン 0 として,三本足にしてみることにした.
部品は以下のとおり.
近くのホームセンターとハンズですべて手に入った.ポイントは,工作の元となるリアエンドサポートに開いている穴の径が 5mm であること.そのため,5x100mm のネジを使う必要があるのだけれど,細いネジで 100mm の長さだと強度に不安があるため(なぜ 100mm の長さが必要かは後述),それほど多くの商品があるわけじゃない.実際,5mm の太さで長めのネジを買うのはちょっと探す必要があった.リアエンドサポートの穴を大きくして,6mm とか 8mm にすればもっとがっちり作れると思う.
工作自体は簡単で,アルミの平角棒に,キャスターを付けてミノウラのリアエンドサポートにつけるだけ.平角棒には,リアエンドサポート側に 5mm の穴を一つ,キャスター用に 4mm の二つ穴を開けた.これを組み立てて,リアエンドサポートにつなぐだけなのだけれど,100mm のネジを使ったのには訳がある.
それは,チェーンリングが地面に当たるという誤算があったためで,スペーサーを入れて高さを調整する必要があった.前輪を下げると,チェーンリングのほうが地面に近くなってしまうんですね.
100mm のネジを使って,コンパクトクランクで地面とこの距離なので,ギリギリではあるかなぁ.フレームの形状などによっても高さの調整が必要と思われる.この辺を考えると,首の部分はちょっと改善の余地があるかなぁ.
また,小ネジについてくる六角ナットではなくて,蝶ナットを使うことにしたのは,出先でもドライバだけで組み立てられるようにしたためである.下の写真のように枠にひっかかるため,ドライバでネジを回しやすい.
そんな具合で,当初考えていたよりは,首を長くするという工夫が必要だったけど,とりあえず完成.以下の写真のとおり.
ネジで簡単につないであるだけなので,持ち運ぶときや家に置いておくときは足の部分をばらしておけばよい.とりあえずこれで使ってみよう.
なお,前輪には,ゴム車輪をクイックに通して付ける.
とりあえず 2 個使ってみたけど,これはちょっと重いので,前輪も何か工作をしたほうがいいかも.前述のチェーンリングが地面にすりそうな問題も,前輪をもう少し工夫することで対処できるかもしれない.
ということで,要件をほぼ達成できたものができた.総額は,5,619円で,これで輪行が快適になるなら,十分かな.シーコンのやつは,海外通販で安いときでも 3万円代だったし(Wiggle),国内で買ったら 7万円近い(Amazon.jp)…
自転車に装着してみる.
さすがに人の体重をかけることはできないけれど,自転車の重量の分には問題なさそう.自立するし,キャスターで転がせるものの,安定性については,もうちょっとなんとかできたらしたいなぁ.
元のリアエンドサポートだけのときよりも後に出っぱるので,車載のときには元の 2 本足にして使うのがいいかな.今回の工作では,組み立て直すだけでいいのでそこは問題なさそう.
まぁ,輪行時じゃなくても,自立することでスタンドとして使うのもいいかな.
さらに,輪行袋には,上から被せるタイプのものにする.モンベルのコンパクトリンコウバッグがちょうどいい.モンベルには,コンパクトリンコウバッグ クイックキャリー M と L という後輪を外さないモデルもあるので注意が必要.
上から被せて紐を引っ張ると,ちゃんと輪行できる形になる.まだ実際に試してみていないのだけれど,駅員によっては,下から車輪が出ていると言われる可能性もあるらしい.
作ろうと思ったのは,輪行のときに転がして運びたいから.
たとえば,プロが使っているようなシーコンの高級バッグには,キャスターが付いていて,バッグの素材が良いのはもちろんだけど,運び易さも重視しているデザインになっている.ただ,シーコンのやつにも弱点はある.畳むことができないため,目的地に付いたときに自転車を出して,バッグを背負っていくという用途には向かない.また,家に置いておくときには,スペースが必要となるなどの問題もある.
今回は,通常の輪行袋で運ぶときにも使えるようなキャスターを考えてみた.
要件をまとめると,以下のとおり.
- 畳める:上記のとおり,自転車を出した後にかさばらないことを重視する.
- 自立する:輪行袋のときに,立て掛けなくてもよいと何かと楽.裏返してハンドルで支えることを想定している輪行袋では,STI レバーをぶつけてしまいそうで恐い.
- リアディレイラーが安全:リアクイックに台座(オーストリッチの台座)を付ける場合,袋の中でズレていつのまにか地面に接触してることがあって恐い.
- 安く済ませる:お金を掛けたくない.
これは,車載時にリアエンドに付けて,ホイールを外したときに履かせる台座らしい.クイックリリースで固定することで,立つものの,前後の移動はクイックリリースだけで固定することとなり,輪行時にこれを付けるだけでは,前後に揺れてしまう.Amazon のレビューにもそういうことが多く書かれていた.
車載だけを考えたときに,なぜ車輪が付いているのかは疑問だったけれど,その車輪をありがたく使わせてもらって,このミノウラのリアエンドサポートをベースに,自立してキャスター付きの台座として機能するように工作することにした.
ひとまず,バージョン 0 として,三本足にしてみることにした.
部品は以下のとおり.
- なべ小ネジ 5x100mm 2 本入り 103 円
- アルミ平角棒 5x20x3mm 318円
- キャスター(ゴム車) 穴径4.2mm 32mm 151円
- なべ小ネジ 4x15mm 10本入り 130円
- スペーサー 5x35mm 4本入り 103円
- 蝶ナット M5 4個入り 130円
近くのホームセンターとハンズですべて手に入った.ポイントは,工作の元となるリアエンドサポートに開いている穴の径が 5mm であること.そのため,5x100mm のネジを使う必要があるのだけれど,細いネジで 100mm の長さだと強度に不安があるため(なぜ 100mm の長さが必要かは後述),それほど多くの商品があるわけじゃない.実際,5mm の太さで長めのネジを買うのはちょっと探す必要があった.リアエンドサポートの穴を大きくして,6mm とか 8mm にすればもっとがっちり作れると思う.
工作自体は簡単で,アルミの平角棒に,キャスターを付けてミノウラのリアエンドサポートにつけるだけ.平角棒には,リアエンドサポート側に 5mm の穴を一つ,キャスター用に 4mm の二つ穴を開けた.これを組み立てて,リアエンドサポートにつなぐだけなのだけれど,100mm のネジを使ったのには訳がある.
それは,チェーンリングが地面に当たるという誤算があったためで,スペーサーを入れて高さを調整する必要があった.前輪を下げると,チェーンリングのほうが地面に近くなってしまうんですね.
100mm のネジを使って,コンパクトクランクで地面とこの距離なので,ギリギリではあるかなぁ.フレームの形状などによっても高さの調整が必要と思われる.この辺を考えると,首の部分はちょっと改善の余地があるかなぁ.
また,小ネジについてくる六角ナットではなくて,蝶ナットを使うことにしたのは,出先でもドライバだけで組み立てられるようにしたためである.下の写真のように枠にひっかかるため,ドライバでネジを回しやすい.
そんな具合で,当初考えていたよりは,首を長くするという工夫が必要だったけど,とりあえず完成.以下の写真のとおり.
ネジで簡単につないであるだけなので,持ち運ぶときや家に置いておくときは足の部分をばらしておけばよい.とりあえずこれで使ってみよう.
なお,前輪には,ゴム車輪をクイックに通して付ける.
とりあえず 2 個使ってみたけど,これはちょっと重いので,前輪も何か工作をしたほうがいいかも.前述のチェーンリングが地面にすりそうな問題も,前輪をもう少し工夫することで対処できるかもしれない.
ということで,要件をほぼ達成できたものができた.総額は,5,619円で,これで輪行が快適になるなら,十分かな.シーコンのやつは,海外通販で安いときでも 3万円代だったし(Wiggle),国内で買ったら 7万円近い(Amazon.jp)…
自転車に装着してみる.
さすがに人の体重をかけることはできないけれど,自転車の重量の分には問題なさそう.自立するし,キャスターで転がせるものの,安定性については,もうちょっとなんとかできたらしたいなぁ.
元のリアエンドサポートだけのときよりも後に出っぱるので,車載のときには元の 2 本足にして使うのがいいかな.今回の工作では,組み立て直すだけでいいのでそこは問題なさそう.
まぁ,輪行時じゃなくても,自立することでスタンドとして使うのもいいかな.
さらに,輪行袋には,上から被せるタイプのものにする.モンベルのコンパクトリンコウバッグがちょうどいい.モンベルには,コンパクトリンコウバッグ クイックキャリー M と L という後輪を外さないモデルもあるので注意が必要.
上から被せて紐を引っ張ると,ちゃんと輪行できる形になる.まだ実際に試してみていないのだけれど,駅員によっては,下から車輪が出ていると言われる可能性もあるらしい.
もし同じものを作るときは,自己責任でおねがいします.
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